読み
田子(たご)の浦(うら)に うち出(い)でて見(み)れば 白妙(しろたへ)の
富士(ふじ)の高嶺(たかね)に 雪(ゆき)は降(ふ)りつつ
意味
田子の浦の海岸に出て眺めてみると、富士の高嶺には真っ白な雪がしきりに降り続いているなぁ。
解説
- 田子の浦
- 静岡県の駿河湾西の海岸を指す名称
- うち出でて見れば
- 出て眺めてみれば
「うち」は接頭語
接頭語とは、その言葉単独では用いられず、他の語の上について一語を形成し、語調を整える役割を持つ - 白妙の
- 梶(かじ)の木の皮の繊維で織った白い布。「真っ白な」という意味。
- 降りつつ
- 「つつ」は反復・継続の意味
文の最後を「つつ」で終えることで動作の継続を詠嘆的に表し、「つつ止め」といわれる
音声
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音楽:NHKクリエイティブ・ライブラリー