読み
奥山(おくやま)に 紅葉(もみぢ)踏(ふ)み分(わ)け 鳴(な)く鹿(しか)の
声(こゑ)きく時(とき)ぞ 秋(あき)はかなしき
意味
奥深い山の中で、紅葉を踏み分けながら鳴いている鹿の鳴き声が聞こえると、秋がよりいっそう寂しく感じられることだ。
解説
- 奥山
- 人里離れた奥深い山
- 紅葉踏み分け
- 地面に散り積もった紅葉の上を踏み分けながら進むこと
踏み分けている主語は鹿なのか人なのか、解釈が分かれる - 声きく時ぞ
- 声を聞く時こそ 「ぞ」は強意の係助詞
音声
作者
猿丸大夫(さるまるだゆう)(生没年不詳)
三十六歌仙の一人