読み
天(あま)の原(はら) ふりさけ見(み)れば 春日(かすが)なる
三笠(みかさ)の山(やま)に 出(い)でし月(つき)かも
意味
大空を振り仰いで、はるか遠くに見えるあの月は、春日の三笠の山に出ていた月と同じ月なのだなぁ
解説
- 天の原
- 大空の意味
- ふりさけ見れば
- 振り仰いで、はるか遠くを見る
- 春日なる
- 「春日なる」=「春日に在(あ)る」 「春日」は現在の奈良県奈良市
- 三笠の山
- 奈良県奈良市の市街地の東にある春日大社後方の山。標高282メートル
- 月かも
- 月なのだなぁ 「かも」は詠嘆の終助詞
音声
作者
阿倍 仲麻呂(あべ の なかまろ)(698~770)
遣唐使として唐に渡った奈良時代の留学生