図解 百人一首

003番歌:あしびきの 山鳥の尾の しだり尾の ながながし夜を ひとりかも寝む

読み

あしびきの 山鳥(やまどり)の尾(お)の しだり尾(お)の
長々(ながなが)し夜(よ)を ひとりかも寝(ね)む

意味

山鳥の長く垂れ下がった尾のように
長い夜を独りで寝るのだろうなぁ。

解説

あしびきの
山にかかる枕詞(まくらことば)

※枕詞とは、その言葉自体には直接の意味を持たず、特定の言葉を修飾することで短歌全体の調子を整える役割をもつ
山鳥
鳥綱キジ目キジ科ヤマドリ属に分類される、日本の固有種の鳥類。オスの尾が長いという特徴を持つ。
しだり尾の
オスの特徴である長く垂れ下がった尾を表す
長々し
長い長い
ひとりかも寝む
独りで(寂しく)寝るのだろうなぁ
「か」は疑問、「も」は強調、「む」は推量「~だろう」を表す。

音声

音楽:NHKクリエイティブ・ライブラリー

作者


柿本人麻呂(かきのもとのひとまろ)(生没年不詳)
歌聖と称えられる三十六歌仙の一人

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